しばらく前になるが元同僚から連絡をもらった。辞めてだいぶ経つのにとてもありがたい。それなのに隠し事をいつまでもしなければならないことに胸が痛む。
元同僚とボクと共通の上司だった人が定年を迎えたという話しだった。大嫌いだった会社の中でも数少ない信頼してた人。もう定年になったのかと感慨深い。
延長でまだ働き続けるらしいが元同僚はどうやら上司の退職金の額を聞き出したらしい。『これだけしか貰えなかった』というニュアンスだったから元同僚は退職金の少なさに驚いたんだろう。
その額1400万円
ボクには多いのか少ないのかさっぱりわからない。本当に覚えてないのだがボクの退職金はたぶんその10分の1程度だった気がする。もうその頃は会社を辞められることとこれから先のことが嬉しくて思考がぶっ飛んでた。退職金が振り込まれたことだけは確認したが金額はまったく覚えてない。その上司と違うのはボクの場合は中途採用で彼ほど勤続年数が長くなかった。今こうして振り返れば10分の1の額でもあの会社ならば妥当なんだろう。
上司が大卒なのかどうか聞いたこともない。ただあんな小さな会社だから学歴はあまり重視されてなかったのではないか。
元同僚は定年まで勤めたらいくらもらえると考えていたんだろうか。今回定年になった上司の役職まではいかないだろうから勤続年数が同じくらいだとしてももらえる額は少ないと思う。
定年までコツコツ働いてやっと手に入れた退職金が1400万円。ボクはクイックピックで買った1枚のロト7で一夜にして何十倍ものお金を手に入れてしまった。
今回1400万円という額を聞いても本当になにも感じなかった。多いとも少ないとも。
もう自分にとっていくらが大金でいくらが少額なのかさえわからない。



